文化を守るために補償金?
「iPod課金」は「文化を守るため」――権利者団体が「Culture First」発表(IT Media)
一連の著作権関連を適当にウォッチしてきてて、個人的に一番引っ掛かるのがこの「文化を守る」というキーワード。
文化ってすごく曖昧なものなのよね。範囲とか。ちなみにWikipediaで見てみると、
日常生活に関わる慣習や習俗、さらにそれを支える芸能、道徳、宗教、政治、経済といった社会構造、人間が社会の成員として獲得したあらゆる能力と慣習(一部抜粋)
だそうで。ただ、構成要素は単独で存在するものではなく、お互いに影響しあってるとも書かれてます。(意訳)
で、冒頭の記事だと経済対芸能のような図式を感じるし、権利者側もそのように振る舞っているようにも思える。しかし、対価を得る行為は経済活動そのもので、対立すべきものではない、と思う。どちらも文化の範囲内だと思うし。(まぁ、訴えているのは金をよこせ、なんだろうけど。)
まぁ、対立が起こるにせよ「文化を守るため」というキーワードはちょっと変じゃないかと。
冒頭の記事で出てくる団体が行っている活動(音楽、映画など)を文化的と言っているけど、経済活動でもあるわけだから、経済的見返りのために補償金を要求というのはやっぱ違うんじゃないかなぁ。例えば担い手に対する経済的見返り、支援はやっぱりその業界が支援するべきよね。経済活動で得たお金で。
あと本当に私的利用の範囲無いなら、例えばCDをiPodで聞けるようにするのは、経済的影響は無いと思うのね。
その範囲を超えて、例えばネットで勝手に配信できるようにしちゃうとかなら、それらはきちんと取り締まるべきで
いつものようにとりとめが無くなってきたな。ま、文化を守るのと補償金が必要というのは別モノだと思うんだけどね。
補償金に関してなんか未だにすっきりとしないのは、必要と思うちゃんとした理由が無いからだろうなぁ。今回の文化を守るも違うように思えるし。
#私的録音録画補償金制度とDRMの絡みという点ではこちらの記事が興味深いです。
#結局の所経済効果ではないかと。
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